小関麗奈「高度8000m」
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5: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/04(水) 12:20:57.26 ID:5DTrxNrT0
最高にみじめな気分だった。本当のバカは自分だと心底思った。

子どもらしく子どもを満喫することもできなくて。
大人に守ってもらいながら、ゆっくり大人になることにも耐えられなくて。

このまま死にたいとさえ考えた。

涙がアスファルトに落ちる直前、なんか、ほけー、っとした女がアタシに声をかけた。
顔を上げると、その女のジャケットには、「346プロダクション」と大きくプリントされてた。

藁にもすがる思いで、その人に誠心誠意を込めてお願いした。

アタシをアイドルにしろ。

その女が、今のプロデューサー。
今のアタシは東京の女子寮にひとりで住んで、東京のガッコウに通ってる。

ちなみに両親は、アタシがアイドルになることに反対しなかった。社会の荒波にもまれればちょっとは大人しくなるとか、そう思ってるかもしれない。

けど実際。
アタシはそんな荒波の届かない、誰の声も届かないステージにいる。

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