22: ◆8PvrU9Ob/.[saga]
2018/07/09(月) 14:22:33.17 ID:ApRGfkc30
約束された日に、馬車が王都からオークの村へ走りました。
帰宅したオークは顛末を話すと、両親とも理解しかねるといった表情をしました。
王妃を見かけたといっただけで、オーク父は何もされなかったかと慌てふためきました。
それから二週間後、オークのもとに「師範代許可証」という紙が一枚送られてきました。
王都に「オーク剣術所」とあまりに直截的な名前の道場ができ、物珍しさとオークの強さが間近で見られると評判になりました。
二週間に一度と言われたものの、子どもたちから「明日も来て! せんせい!」と頼まれては無碍にもできませんでした。
初めのうちはオークが道場の外に出ただけで驚かれていましたが、数か月経つ頃にはすっかり馴染んだようでした。
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