江ノ島「明日に絶望しろ!未来に絶望しろ!」戦刃「…終わりだよ、ドクターK!」カルテ.8
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215: ◆takaJZRsBc[saga]
2020/03/03(火) 01:38:04.85 ID:VQvOGne50

持ち出すのに一番手頃だった霧切の手帳を取り出すと、次に自分の部屋に行く。
殺風景な部屋だ。そもそも、騙し討ちのような形でこの学園に閉じ込められたため、
本当に必要なものしか置かれていない。


K(これは……)


机の上には、シンプルな写真立てに入ったいくつかの写真が置いてあった。
勝手に閉じ込めることに一応罪悪感があったのか、仁が気を利かせて写真を用意していたのだ。

写真に写っているのは柳川、大垣、高品、七瀬と言ったお馴染みのメンバー達。
その横の写真には、どうやって手に入れたのか父・一堡(カズオキ)の写真もあった。
探偵は辞めたとはいえ、伊達に仁も霧切家の人間ではないということだろう。

懐かしくなって、KAZUYAは写真を指で撫でた。そして、部屋の中を精査する。


K(……いかんな。だいぶ時間を取られてしまった)


ロッカールームの調査に加え、KAZUYAの部屋には使える医療器具や薬品類が多かったため、
それらを調達していたらすっかり時間がかかってしまった。

急ぎ足で最後の部屋に向かう。


K(フム、ここに来るのも久しぶりか……)


大人が少ないため、KAZUYAは仕方なく仁の話し相手を務めたものだった。
絶望的なまでに考え方は合わなかったが、ただの雑談であれば知識の豊富な
仁は話し相手としてけして悪くはなかったものだ。

隅から隅まで部屋の中を物色するが、特に目ぼしいものはない。


K(パソコンの中にも手がかりはなし、か。……ム? パスワードだと?)




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