江ノ島「明日に絶望しろ!未来に絶望しろ!」戦刃「…終わりだよ、ドクターK!」カルテ.8
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27: ◆takaJZRsBc[saga]
2018/08/13(月) 01:09:17.59 ID:2lixqv+p0


「挟み撃ちは基本だよね?」


戦刃は至極冷静だった。たかだか素人に毛が生えた人間二人程度、
彼女にとって何の障害でもない。予想外の行動を取りそうなKAZUYAにだけ
注意を払っておけば、大和田一人くらい容易に捌けるだろう。


「クソォォ……」


桑田は既に自分がカウントさえされていないことを察し右手を押さえ呻いた。


「桑田君、利き手をやられちゃったからもう大好きな野球も出来ないね?
 あれ、前は嫌いって言ってたから逆にちょうど良かったのかな?」

「……!」

「テメエッ……!」


明らかな挑発だ。以前の大和田なら今の言葉で飛び込んでいただろう。
だが精神的な成長を積み、冷静な判断力を手に入れた大和田は悔しげに顔を歪めるだけだった。


K(隙がない……それになんというプレッシャーだ)


相手が女、それもまだ高校生だという事実に脅威を覚える。

彼女は誰かが作り上げた生物兵器などではない。ただ才能を持って生まれただけの、
普通の人間だ。今更ながら才能という存在にKAZUYAは自然の畏怖を感じていた。


「来ないなら、こっちから行くよ」




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