9:名無しNIPPER[saga]
2018/07/08(日) 23:58:59.43 ID:OvNWKU9p0
 「まあ、大変だよ」 
 「だと思いますが……彼と一緒なら平気です」 
  
  
 ……随分と信頼されているのね。 
10:名無しNIPPER[saga]
2018/07/08(日) 23:59:30.31 ID:OvNWKU9p0
 ■真 
  
 大学を卒業して、私は警部補としてキャリアを初めた。数年が経ち、私は妊娠して、産休をとった。 
 そうして、この子が生まれた。 
 世界で一番好きな、彼と私の子供。 
11:名無しNIPPER[saga]
2018/07/09(月) 00:00:40.10 ID:BaVBKbuC0
 「どうですか?子育て?」 
 「大変ですけど、頑張っています。それに、私以上にお姉ちゃんが可愛がってくれますし」 
 「初の姪っ子ですからね、可愛いですね」 
  
 お姉ちゃんは、朝から晩まで、仕事そっちのけで、この子の面倒見ている。 
12:名無しNIPPER[saga]
2018/07/09(月) 00:01:15.98 ID:BaVBKbuC0
 こんな理想的な父親で、夫なのに、9股しているんだから、玉に傷というレベルじゃない。 
 彼じゃなきゃ許さないんだから 。 
  
 「そうなんですか、真ちゃんも、ですか?」 
 「じゃあ、千早さんも?」 
13:名無しNIPPER[saga]
2018/07/09(月) 00:01:41.31 ID:BaVBKbuC0
 ■千早 
 番組の収録の終わりに、駅で一二三ちゃんに会いました。 
 最年少女流タイトルの挑戦者。プロになってから勝ち続けています。 
 その強さに、ルックス。人気があるのも、分かります。 
  
14:名無しNIPPER[saga]
2018/07/09(月) 00:02:10.35 ID:BaVBKbuC0
 あらあら、おめでたです。 
 まあ、お父さんは、占いするまでも無いですよね。 
  
 「良かったら占いましょうか?」 
 「はい?」 
15:名無しNIPPER[saga]
2018/07/09(月) 00:02:47.83 ID:BaVBKbuC0
 「まあ、こんな所です。私の占いなら、三人共いい未来が待っています」 
 「そうですか……」 
 「……」 
 「どうしました?」 
 「三人……ということは彼も?」 
16:名無しNIPPER[saga]
2018/07/09(月) 00:03:33.27 ID:BaVBKbuC0
 ■一二三 
  
 「インタビューありがとね。一二三ちゃん」 
 「いえ、他ならぬ大宅さんの頼みですから」 
  
17:名無しNIPPER[saga]
2018/07/09(月) 00:04:30.85 ID:BaVBKbuC0
 今回のインタビューの内容は、ずっと取りたかった、女流タイトルを獲得したからです。 
 相手は、苦手としていた有名な女流棋士。勝てたのは、本当に奇跡みたいな物でした。 
 私は、以前と何も変わりません。 
  
 一つ、変わったとすれば、母親になりました。 
18:名無しNIPPER[saga]
2018/07/09(月) 00:06:32.21 ID:BaVBKbuC0
 「それって、彼のこと言っている……?」 
 「はい……」 
  
 あっ……しまった。これがインタビューだということを忘れていました。 
  
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