俺「アンチョビが画面から出てきた」
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175: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/18(水) 22:43:15.97 ID:/cdPx5HI0
「あ、あの、ひとまず、結論を急ぐのはやめておきませんか。あくまで可能性の一つというだけで、これで決まったわけじゃないですよね?」

「あぁ、その通りです。可能性の話です。ごめんなさい」

 監督が言うと、脚本がアンチョビの方を向く。

「これだけは言っておくべきだと思うので、言いますね」

 そう前置きして、

「例えば、もし仮にですよ。貴女がこの世界への定住を選択するなら、おそらく私たちはそのお手伝いができると思います」

「はい。そうですね。いつでも頼っていただいて構いません。今更ですが、連絡先です。どうぞ」

 監督の差し出した名刺を俺が受け取る。
 アンチョビはまだ放心しているようで、監督が名刺を差し出されたことにも気付いていない様子だ。
 続けて脚本の差し出したそれも、「どうも」と俺が受け取る。

 しばし場に沈黙が訪れ、それを打ち払うかのように、脚本がぱんっと手を叩いた。


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