20: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/15(日) 22:11:10.06 ID:ema8T1+O0
「店を出て右手へずっと歩いて行くと――ええっと、でっかいショッピングモールがあるから。アンチョビさんはそこで必要そうなものを買ってきて。俺はその間に部屋を片付けとくから」
「お、おう」
「まぁまずはお金を卸しにいきますか。あんまり手持ちもないので」
生活のためのあれこれを揃えるには――とりあえず10万円くらいは彼女へ渡しておく必要があるだろう。
郵便局のATMはすぐ近くだ。
うどん屋を出て「こっち」と短く声をかけて歩き出す。
「なんかこれって、よく考えてみたら、ど、ど、ど、どうせ、同棲――」
ごにょごにょと呟く彼女の顔を振り返るのは、どうにも気恥ずかしくてできなかった。
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