28: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/15(日) 22:30:59.18 ID:ema8T1+O0
  SNSで「夕飯いらないので」と伝えておいた(スマホは俺の予備端末を貸した)のだが、キッチンからはトマトの香りが漂ってきている。 
  
  アンチョビも食べずに待っててくれていた(天使か)し、俺の分を捨てるのももったいないし、なによりアンチョビの手料理なら是非いただきたい。 
  遅めの夕食とあいなった。 
  
 「夕食のついでに今後の作成会議をしたかったんだが、また今度にした方が良いか?」 
  
 「いやいや、また今度となるとたぶん次の土曜とかになるから、今日やろう」 
  
  パスタと昨日の残りのワインを取り、こたつの前へと座る。 
  向かいにアンチョビも座ったのを確認し、口を開く。 
  
 「ちなみに、布団はもう届いた? 段ボールの引き取りは?」 
  
 「両方終わってるぞ。ばっちりだ!」 
  
 「良かった良かった。じゃあこれでひとまず暮らすのに支障はなくなったわけだ」 
  
 「おー、戸庭のおかげだ。ありがとう」 
  
 「いやいやそんな」 
  
  こうも面と向かって礼を言われると照れくさくなってしまう。 
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