【ミリマス】P「翼が言うことを聞くようになる?」
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15: ◆8PvrU9Ob/.[saga]
2018/07/18(水) 20:56:01.67 ID:gXfe31kb0
声のした方を振り向くと小鳥さんが駆け寄ってきた。
後ろから歩いてくるのは、社長だった。
小鳥「良かった、ホントに、良かったです…!」
小鳥さんは俺の両手を握ってきた。まだ右手が少し痛む。
小鳥「あの時、冗談めかして言ったのに、こんなことになってしまって…」
P「それは関係ないですよ。双方の不注意による、偶然の事故でした」
小鳥「でも、」
順二朗「音無君、それくらいにしておきなさい」
P「社長、こんなところまでわざわざ、ありがとうございます」
順二朗「頭を下げなくていい。音無君から電話がかかってきてね」
順二朗「何事かと思って来てみたが、命に別状がなくて安心したよ」
順二朗「君は我が社の大事な人材だ。アイドルのユニットを二人で考えるには欠かせないからね!」
P「社長…! 明日からまた、よろしくお願いします!」
順二朗「うんうん。いい返事だ」
翼「小鳥さんとプロデューサーさん、どうして手を握ってるの!?」
コンビニのロゴの入ったビニール袋を下げて、翼が戻ってきたようだ。
P「ああ、これはその、な」
小鳥「これは別にそういった…」
翼「そんなに近寄っちゃダメぇ!」
順二朗「君の周りはいつも賑やかだな。そろそろ帰ろうか、音無君」
P「そうだ。翼も一緒に帰るといい。夜も遅いし」
翼「え〜! ダメだよ! プロデューサーさんの付き添いしないと!」
P「翼、親御さんが心配するだろう?」
翼「…わかりました」
P「明日また、劇場で会うんだ。そんな顔しないでくれ。な?」
翼「はぁい♪」
明日から楽しみにしていてね、と小声で耳打ちされた。
何のことかわからなかったが、今日は二人に翼のことを頼むとしよう。
P「小鳥さん、社長、翼を送るの、すみませんがお願いします」
順二朗「わかった。君も早く休みたまえよ」
P「はい」
三人の足音が遠ざかっていく。
チラチラと翼が振り返り、笑顔で手を振るたびに、俺も返した。
…それにしても、忙しい一日だった。
明日も朝は早い。病室に戻って休まむことにしよう。
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