12: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/23(月) 07:41:31.85 ID:+QmI8LWq0
 「Pちゃま」 
 「おはようごぜーますでごぜーますよ!」 
 「プロデューサーはん…?」 
  
 少女たちがプロデューサーに挨拶をする。 
 その声をかきわけて、まゆは歩く。 
  
 まゆは知っている。 
 プロデューサーの経歴。重箱の隅をつつくように調べ上げた。 
 愛するために。知らないことがあってはいけない。 
  
 7年前に美城プロダクションと契約。前職は精神科医。 
 都内出身。血液型はB型。マイペースとは程遠い性格。 
 12歳の頃、両親が強盗殺人によって他界。以後は親戚の間を転々として育つ。 
  
 奨学金つきで都内の医科大学に進学。 
  
 仕事人間。趣味らしい趣味は、毎週月曜と木曜日に通っている格闘技のジム。 
 プロダクション入社時のポストはカウンセラー。社員やアイドル達のメンタルケアを行なっていた。 
  
 5年前、常務が気まぐれにプロジェクトへの意見を求めたところ、 
 翌日に改善点をまとめたレポートを提出し、ほどなくカウンセラーの任を解かれる。 
  
 プロジェクトに参加していたアイドル達からは、 
 担当でない子からも尊敬と愛情を込めて、“プロデューサー”と呼ばれている。 
  
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