4: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/23(月) 07:31:38.75 ID:+QmI8LWq0
 まゆはマフラーの位置を直して、駅にはいった。 
 今回の相手は同じ会社のモデルだった。 
  
 本当は、しかるべき説明をしなければいけない。 
 まゆは金の卵のように大切にされているが、最悪の場合、契約の抹消の可能性がある。 
  
 だが、まゆにそんなことはどうでもよかった。 
 こんなにも愛したのに。こんなにもがんばったのに。誰より好きなのに。 
  
 世界はまゆにこたえてくれない。 
  
 関係が破綻するたびに、いつもこんな気持ちなる。 
 それでも今日は格別だった。 
  
 もう12人。 
 まゆはすっかり、自分の人生への自信を失っていた。 
  
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