13:名無しNIPPER[saga]
2018/07/27(金) 08:34:37.79 ID:A7k6YfPH0
 (カメラマンがポーズの変更を要求する。恥ずかしそうにしながら、大胆なポーズを取る風花) 
  
 このみ「少し、嬉しそう…? 恥ずかしそうに見えるけど、嫌そうじゃないわね」 
  
 P「風花は自信がないのとはまた違いますからね。こういった露出の多い衣装での撮影自体がキライではないんです」 
  
 (カメラのシャッター音が響く度に、風花の笑みは自然なものになっていく) 
  
 このみ「それなら、どうして困っていたの?」 
  
 P「風花は以前は無頓着でした。見られることに、あるいは、他者から視線ないしは感情が向けられることを気にしていなかった。 
 清純なイメージでないのに自分には合う、という事実がまた、風化には認めにくかった。受け入れてしまうと、自分のなかの『正統派アイドル』にはなれなくなりますからね。でも、」 
  
 (Pがこのみの視線を再び風花に向かせる。カメラマンの声に従って、さまざまなポーズに変えていく風花は、楽しんでいるようですらあった) 
  
 P「生の感情は否定できない、というわけです。普段は恥ずかしがっているけれど、風花はここでは輝くんです。 
 とはいえ、困っている風花にこういうオファーを振るのがまた楽しみでもありますが」 
  
 このみ「どう考えても変態よ、それ」 
  
 (風花の撮影がようやく終わったようで、このみは劇場へ行くことにした) 
  
 このみ「意外に時間かかっちゃったわね。このあと、劇場で用事があるからここでお暇するわね。 
 そうだ! プロデューサー、埋め合わせ、期待しているわね♪ 焼肉と飲み会、プロデューサーの奢りでいかがかしら?」 
  
 P「財布が空になりそうだ…。お疲れ様でした、このみさん」 
  
 このみ「風花ちゃんもおつかれさまね! 可愛かったわー、見られて良かった!」 
  
 風花「お疲れ様ですー、このみさん。プロデューサーさん、後でお話ししてもいいですか?」 
  
 P「…ああ、わかった」 
  
 (このみが二人の様子を窺うと、いつもと違うように見えた) 
  
 このみ「…気のせいよね」 
  
  
  
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