照「わたしに妹はいない」久「……そう」
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15:名無しNIPPER[sage]
2018/07/27(金) 15:12:53.91 ID:YwSoJMOz0
団体戦より参加校が多い個人戦では、各学校に個室を用意することが出来ないため共通の待ち合い室が用意されている。
部屋の入り口から見て左の壁に、部屋の中にはどこからでも見えるような大きなスクリーンが設置されている。そのスクリーンと平行に四人掛けの長椅子が大量に置かれており、加えて椅子が周りに四つ置かれている円卓がスクリーンと反対の壁沿いにいくつか置かれている。

学校によってはロビーに集まっているので全員がここに集まるわけではないが、待ち合い室はそれでも人で溢れていた。場所をきちんと把握していなければ同校の人を探すのも一苦労なレベルだ。


「この気配……部長が戻ってきたじょ!」


遠くから聞き覚えのある声がする。ラッキー、探す手間が省けた。
和の首に冷たい飲み物押し付けて反応見ようとか、そんなくだらないことも考えていたので先に気付かれたのはちょっと残念だけど。

声のしたほうに行くと、優希と和と須賀くん、それにまこももう着いていて円卓の一つに陣取っていた。

「ただいまー」

「おお、ホントじゃった。よく気付いたのう優希」

「お帰りなさい、お疲れ様です。咲さんも一緒だったんですね」

「お疲れ様です部長、次は俺が行きますよ。咲もおつかれ!」

和と須賀くんが席を退こうとしながら言う。二人に悪い、周りを見回して使われてない椅子を二つほど移動して片方を咲に差し出す。

「うんただいま。あ、ありがとうございます部長」

「ふっふっふ、私のシックスセンスに間違いはないじぇ!」

意気揚々と優希が無い胸を張る。確かに、この部屋は結構広いのによくもまぁ扉をあけて気づくものだ。ちょっと感心、と思ったけれどネタばらしはすぐにされた。


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