照「わたしに妹はいない」久「……そう」
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20:名無しNIPPER[sage]
2018/07/27(金) 15:24:51.40 ID:YwSoJMOz0
さてさて、我ら清澄高校麻雀部一行は明日の午後には東京を離れなければならないのだが……そうなると咲と姉とは明日の正午までには会わせたいところだ。
出来ることなら水入らずで話させたいけれど、そうも言ってられるかどうか。
いや、時間はあるしこっちの件は急いで考えることもないかな。優希もおよそ食べ終わりそうだし、まずやるべきことをやっていこう。

「それじゃあ、ぼちぼちミーティングしましょうか」

「はい」

「はい」

「ふぁい」

咲と和が律儀に飲み物を置いて、優希が最後のタコスを口に押し込みながら返事をする。足して三で割るくらいがちょうどいいデコボコ具合だ。

「って言っても簡単な連絡だけだから。そんな畏まらないでいいわよ」

殆どは既に一度は伝えたことを長々と再度言うだけだ。優希以外は聞いてなくても問題ない。

「咲と和の個人戦の反省会は、また牌譜を整理してから後日やろうと思います。 東京での宿泊は、最長で明日までってことになってるので今日もここに泊まります。新幹線は明日の15:32のに乗るから13時にはホテル前にいること、それまでは自由時間にするわ」

ふぅ。一呼吸いれましょう。

「みんな、会いたかった人とかインハイで仲良くなった人とかもいるでしょうし今日もそうしようかな。晩御飯好きなもの食べてきていいわよ。レシートくれれば部費で落とすから」

「む!それは金に糸目はつけないってことか?」

優希が食いつく。たった今あれだけ食べたのに、この小さな体のどこにそんな食欲があるのかしら。

「ええ、最後だもの。高級フレンチのコースでも満漢全席でもオッケーよ」

「タコス100個でも!?」

「どんとこい!そのための後援会よ」

「そのためではないと思いますけど……」

「いざとなったら議会でふんだくってみせるから」

「職権濫用じゃのう」

「あ、でもあんまり変なお店にいっちゃダメよ。流石に10万とかは払えないから。須賀くんわかった?」

「俺ですか!?いきませんよそんな店!」

「あと夜道は一人で歩かないように、夜九時までにはホテルに戻ること。特に咲ね」

「は、はい」


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