6: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/07/27(金) 21:12:51.69 ID:5TWfTu+Q0
〇
本当に、遠いような近いような、だった。
前を歩く紗枝ちゃんに続いて、あたしとプロデューサーさんは夜道を進む。
こんこんと飛ぶように、等間隔に光る街灯を渡っていく狐。
いつの間にか大きく黒い耳と尻尾が出ていて。
やがて街の喧騒は遠くなり、どこからか水音が聞こえてくる
ゆるやかな坂を下りきった先にお堀があって、水面に星の光を湛えていた。
「着きましたえ〜」
見ればお堀のほとりに提灯が揺れて、そこで昔ながらの屋台そば屋が煌々と火を焚いていた。
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