一ノ瀬志希「隅田川夏恋歌」
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7: ◆ukgSfceGys[saga]
2018/07/29(日) 11:23:05.12 ID:SMy+o0J20
◆◇◆

「おーおー似合うじゃん!可愛いじゃん、シキちゃーん!」

「そりゃアタシも久々に本気の本気を出したからね★」

「私もついつい調子に乗っちゃって。楽しくメイク出来たわ」

 連絡してから僅か数時間、あっという間にノーマル一ノ瀬志希から浴衣志希に換装されてしまった。

 ゴムで適当に括ったのとは比にならない程、綺麗にアップで括られたポニーテール

 これからライブでTulipを披露するのかと勘違いするほど綺麗に施された化粧と口紅

 淡いピンクの絞りで夕顔模様の浴衣

 歩くとカラコロ心地よい音が鳴る下駄

 正直どこに出しても恥ずかしくない、そんな浴衣美少女が出来上がっていた。

 それをプロデュースした三人は満足そうにしている。それなら、まぁ着せ替え人形になった甲斐があったというものだ。
 でもそんな中、周子ちゃんだけは申し訳なさそうな顔をしていた。

「ホントごめん、ちょっと小さい浴衣しかなくって……。買ってくる時間もなくて……」

「いーよ、いーよ、こういうファッションもありそうだしさ!何より綺麗な柄だから好きだよ、これ」

 そう、浴衣の丈がちょっとだけ短かったのだ。まるで姉からお古を貰ったような感じになってる。

「でもまぁそれもバッチリ着こなしてる感じに見えるしさ。流石元が良いだけあるね★」

「二人にそう言って貰えると心が軽くなるわぁ~。じゃ志希ちゃん、後は頑張ってねー」

「へ?みんな付いて来てくれないの?」

「誰がそんな野暮なことすると思うの?私の水族館の時でもあるまいし」

「あ、あの時はしょうがなかったというか……。でも折角のチャンスなんだから、ちゃんと志希Pさんをオトして来るんだよ★」



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