207: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/03/22(金) 02:37:48.12 ID:XmkdBCEDO
   
   
 良い香りがした。何処か懐かしいような、切ないような 
  
  
 幼少の時期など無い筈の私が、それでもまるで自分が子供になったような 
  
  
 母親など知らない筈の私が長らく離ればなれになっていた肉親に会えたような 
  
  
 「うっ…ぐ…ひっ」 
  
  
 ああ…駄目だ…彼女を慰めるつもりでこんな行動に出たが自分でもこれは予想外だった…多分、本当にこの人は私達の… 
  
  
 私はいつしか彼女にすがり付き泣きじゃくる 
  
  
 そんな私の背中に手を回し優しくぽんぽんと叩く富士さんに私はますます声を上げて泣いてしまうのだった 
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