890: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2020/06/06(土) 05:13:48.31 ID:xN2dVukDO
   
   
 「ガッ!?」 
  
  
 武蔵の身体が後ろに下がる、だが倒れるまではいかない 
  
  
 ―――やはり右腕だけでは充分な威力が出ませんか――― 
  
  
 私は更に武蔵に肉薄する。もう密着する勢いで接近するとまた右拳が武蔵に添えられる 
  
  
 「おのれ…何だ今のは!」 
  
  
 武蔵が再び私に攻撃しようという動きを見せると 
  
  
 ズドン! 
  
  
 「グッ」 
  
  
 ようやくこの技の正体を察したのか武蔵が大きく距離を取る 
  
  
 ―――今です、走って――― 
  
  
 そこで私は踵を返し脱兎の如く走り去ったのだった 
  
  
 「……は?」 
  
  
 次の攻撃に備えていた武蔵の呆気に取られる声、そして 
  
  
 「ははは…あくまで私をおちょくる気か…ははは…殺す」 
  
  
 あのさ…最初から逃げてればまだ半殺しくらいで済んでたんじゃないかな 
  
  
 ―――おや?――― 
  
  
 「お前えええええええ!!!?」 
  
  
 大本営に私の絶叫がこだました 
  
  
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