895: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2020/06/06(土) 05:23:46.26 ID:xN2dVukDO
   
   
 「なんつー夢だよ…私にそんな趣味無いっての」 
  
  
 ―――見ました?――― 
  
  
 まぁ…よく解んないけどずいぶん幸せそうだったよ 
  
  
 ―――ええ、もちろんです――― 
  
  
 何となくだがこの綾波がどういう奴だか少しだけ解った気がする。そして私が寄生する前に何があったのかも 
  
  
 「愛の形は様々ってか…」 
  
  
 どうやら急に眠りに落ちた私を部屋まで送り届けたのは武蔵らしいと後から聞いた 
  
  
 それからというもの執拗に手合わせを申し込んでくる事は無くなったがよく見られているような気がする 
  
  
 今の所は私の正体は広まってはいない。武蔵も秘密は守ってくれているようでひとまずは安心してもいいのかもしれない 
  
  
 ―――もしバレたらどうしますか?――― 
  
  
 「どうかな…こんな寄生体に行く所なんてあるかな…」 
  
  
 ―――あの鎮守府は?――― 
  
  
 「わかんない…でもレ級様怖いしちょっと遠慮したいかな…」 
  
  
 ―――もし…もしも何処にも居場所が無くなったら…私達と…――― 
  
  
 「え?」 
  
  
 ―――いえ、何でもありません――― 
  
  
 「まっ、いざとなれば何処でだって生き抜いて見せるよ。今までだってそうしてきたんだ」 
  
  
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