25:名無しNIPPER
2018/08/03(金) 19:19:02.58 ID:9sBmy8QR0
言葉が鋭く刺さる。
彼女は優しい笑顔を見せながら、続けた。
私ね、自分の為に頑張ってたところがあるの。
モデルの頃も、アイドルになってしばらくの間も。
もちろんファンの存在を意識してなかったわけじゃないけど。
でもレッスンやライブ、大小いろんな仕事をこなすにつれて、
支えてくれるスタッフや、プロデューサーや、
何よりファンの存在がどんどん大きくなってきて。
アイドルになってよかったと思うわ。
気づかなかったところにたくさん触れられて。知らなかったことをたくさん学べて。
いろんな気持ちに気づけて。そしてこれからが楽しみになったから。
椿「……」
千奈美「椿だって、きっとわかるでしょ?」
たしかにそう、かもしれない。
千奈美「人は変わっていくものよ。ましてこんな刺激いっぱいの世界で。でもそれには、スタートの幹がある。変わらない自分の根本がある。だから変わることが楽しいの」
担当プロデューサーとの信頼関係もね。
そう話す千奈美さんは、とっても色っぽくて、
とってもかわいい表情をしていた。
千奈美「まとまってなくてもいいの。もっと思いの丈をプロデューサーに話してみなさい。きっと受け止めてくれるから」
椿「……そう、ですね」
いつのまにか、自分も頑張らなきゃって気持ちばかりで、
素直に相談ができずにいたかもしれない。
いつもならもっと自然に話していたのに。
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