24: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/08/10(金) 00:13:24.21 ID:OipDTOFK0
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あれでもない、これでもない、と手持ちの洋服をとっかえひっかえして、姿見の前でくるくると回る。
数十分の格闘の末に、落ち着いたのは、パンツにシャツ、それから春色のカーディガンといういつもと大して変わらないものだった。
急に洒落っ気を出しても変だろうし、これで問題ない。
食事に誘われているとはいえ、そんな豪勢なものではないだろうし、何より向こうは仕事帰りのスーツなのだ。
私だけあれこれ悩むというのも不公平な気がするし、そんな自分がだんだんとばからしく思えてきたので、ここらで打ち切ることとする。
そして、今日のコーデが決まった私を待っていたのは、ベッドの上に散乱した洋服たちを畳んでしまっていく作業だった。
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