9: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/08/10(金) 00:06:02.45 ID:OipDTOFK0
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ハナコを膝に乗せて、携帯電話をいじっている内に、開店時間が迫っていた。
よいしょ、とハナコを一旦床に下ろして、お店の入口へと向かう。
年季の入ったシャッターを押し上げると、がらがらがらという大きな音が響いた。
日の光が射し込んで、店内がぱぁっと明るくなる。
ハナコは眩しそうに目を細めていた。
腰に手を当て「さて」と呟く。
エプロンのポケットから軍手を取り出して両手につけ、軒下にプランターを並べる作業を開始した。
土がたっぷり入ったプランターというのは案外重く、それなりの力仕事だ。
全てを並べ終わる頃には、じんわりと額に汗が浮かんでいた。
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