モバP「よっしゃ、暇だし精神病院でも行くか!」
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15: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/13(月) 13:40:38.31 ID:HMtJrIR90
ちひろ「Pさん!?」

P「おや、ちひろさんもですか」

 待合室に戻ると、ちひろさんがいた。今日は緑色のジャケットは着ていないようである。暑いし仕方ないだろう。
以下略 AAS



16: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/13(月) 13:41:04.93 ID:HMtJrIR90
ちひろ「ところで、私のジャケット知りませんか?」

P「さあ、知りませんね」

ちひろ「美優さんに聞いたら、Pさんが持って行ったと聞いたのですが」
以下略 AAS



17: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/13(月) 13:41:30.50 ID:HMtJrIR90
P「そういえば、美優さんはどこへ?」

 診察室は一部屋しかないはずである。廊下も一本しかないため、すれ違いになったとは考えにくい。

ちひろ「もう帰っちゃったみたいですよ」
以下略 AAS



18: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/13(月) 13:41:58.41 ID:HMtJrIR90
ちひろ「というか、有給取ったのにこんなところに来ないでくださいよ」

P「こんなところって……」

 酷い言い草である。もっと良い病院に行け、というツンデレだろうか。そうに違いない。
以下略 AAS



19: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/13(月) 13:43:07.98 ID:HMtJrIR90
P「宇宙ってどんなカタチをしていると思います?」

ちひろ「はい? 宇宙ですか?」

P「宇宙はね、薔薇なんですよ」
以下略 AAS



20: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/13(月) 13:43:36.06 ID:HMtJrIR90
ちひろ「――――P、さん?」


21: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/13(月) 13:45:18.01 ID:HMtJrIR90
P「でも大丈夫なんです。きっと大丈夫。世界っていうのはこう、ミルフィーユみたいに重なって層を成しているんです。そしたら、ヘタの部分に栄養が集まるでしょう? パンの耳と同じです。あとは、そこだけを煮詰めて味を出せばいい。何も怖がることはないんです。扉だって空いてます。鍵も掛かってない。屋上だって空いてる。仕事も何もない。お菓子もトマトもある。バケツだってある。沢山水が入るヤツです。30ミリリットルくらいは入ると思います。酒を入れてもいいでしょう。ワインも良いと思います。バケツは偉大なんです。なんだって入れれる。夢も希望も絶望も失望も何もかもまとめてぶち込んじゃって、後から床下にでも埋めればいいんです。そうすれば落第者達はこぞって嬉しがり、中身を平らげるでしょう。ね、ほら、バケツは偉大なんだ。凄い。なんだって出来る。人を殺せる。バケツは人を殺せますよ。首を絞め殺せます。頭を殴っても撲殺できます。串だってへし折れる。団子のカスがついていてもお構いなしだ。簡単です。タクシーよりも楽に殺せる」



22: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/13(月) 13:45:52.17 ID:HMtJrIR90
ちひろ「Pさん! しっかりしてください!」

P「しっかり? 俺はしっかりしてますよ?」

ちひろ「落ち着いて、私の名前を言ってください!」
以下略 AAS



23: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/13(月) 13:46:32.96 ID:HMtJrIR90
ちひろ「じゃあ次! アナタの名前は?」

P「P……ですけど……」

ちひろ「本名は!?」
以下略 AAS



24: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/13(月) 13:47:01.41 ID:HMtJrIR90
ちひろ「……アナタは誰なんですか……?」
「…………」


25: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/13(月) 13:47:34.13 ID:HMtJrIR90
ちひろ「アナタは……誰で……あぁ……」

「さあ……誰なんでしょうか」


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