11:名無しNIPPER[saga sage]
2018/08/17(金) 23:40:17.15 ID:g3YtUtou0
プロデューサー殿はキョトンとした顔をしていました。
「パパから隠れてアイドルをするのではなく、本気で、全力で、アイドルになりたいのでございます」
「……そういうことか」
プロデューサー殿は難しい顔をして腕を組んで唸っていました。
「プロデューサーとして、その言葉は嬉しいよ」
「でも、それにリスクがあるのはライラさんにもわかっているよね?」
「お父様に本当にバレてしまったら、ライラさんは家に帰らせられるかもしれない。そのときはライラさんのメイドさんにも迷惑をかけてしまうかもしれないよ?」
本当にプロデューサー殿はお人好しで、そしてアイドルのことをよく考えてくださる人でございます。
「たとえそうだとしても、やってみたいのです」
「メイドさんは、ライラさんに任せますと言ってくださいました」
「気持ちはよくわかったよ」
「じゃあ少し意地悪な質問をするよ」
そう言ってプロデューサー殿はコーヒーを飲み干して言葉を続ける。
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