2:名無しNIPPER
2018/08/18(土) 22:48:28.74 ID:2RZDLTGd0
リア充どもが加藤さんの席の周りで騒ぐので、後ろの席にいる私にとっては居心地が悪いことこの上ない。
(私の分は……絶対くれない、と悲観するほど最近の私の生活は悲惨ではないが……しかしここでもらえるのを待つのも気まずいしな……)
どうしたものか、と喧騒に白けた目を向けながら待っていると、肩にずしり、と重いものがのしかかってきた。
ふわり、と漂う香りから、その重みの正体はすぐに見当がついた。
「……重いぞ、ネモ」
「あ、ひっどーい。そういうデリカシーのない発言してたらまたぼっちになっちゃうよ?」
「うっぜぇ……」
相変わらずのダル絡みを展開してくるネモは、悪戯っぽい笑みを浮かべながら頬をツンツンと指でつっついてくる。うざい。
しかし加藤さんの前であからさまにネモを邪険に扱うわけにもいかないので、内心青筋を立てながらも私は何もやり返さないでおいた。
けして頭上から漂ってくるネモの香りに欲情したからではない。こりゃホンマ勃〇モンやで……ごほんごほん。
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