2:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/18(土) 22:45:26.73 ID:w0yDQdgY0
提督「入るぞ」キィ
涼月「…………」
提督「涼月、貴様を指導する前に、何が悪かったのか自分で言ってみろ」
涼月「…………」
提督「どうした、黙っていては分からんぞ」
涼月「……わ、私は何も……」
提督「ほぉ……証拠品の数々を前にしてまだしらを切るか」
涼月「証拠品も何も……私は別に……」
提督「私が分からないとでも思っているのかっ!」ダンッ
涼月「ひぅっ」
提督「これらは最高級品の野菜たちだ」
提督「この間貴様からもらったカボチャとは比べ物にならんほどのな」
涼月「そ、それは……私が作った物ではない……からです。私の畑の収穫物は提督もご存じのはずではありませんか……」
提督「ああ、だからこれらは発見された隠し畑から収穫された物だ」
涼月「…………」ビクッ
提督「誰かがこの野菜を皆に隠れて栽培していたのだ。そしてその人物とは、お前ではないのか、涼月」
涼月「……わ、私では……」
提督「そうか、ならならこれらは私が美味しく頂こう。持ち主が分かれば返してやろうとも思ったが……」
涼月「私です!」
提督「ではあの隠し畑の持ち主が貴様であると認めるのだな?」
涼月「……はい……」
提督「ふむ。では、貴様の罪も理解しているな?」
涼月「…………はい」
提督「それはどのような罪だ?」
涼月「わ、私は……美味しい野菜たちを、独り占めしようと、しました……」
提督「……よろしい。では貴様は後程教育的指導だ。覚悟しておけ」
涼月「あっ、あのっ!」
提督「なんだ?」
涼月「野菜は本当に返してもらえるんでしょうか?」
提督「もちろんだ。私は嘘などつかん。何なら今すぐにでも返してやろう」
涼月「ありがとう……ございます……」
提督「入って来い」パンパン
リシュリュー「はい、準備は出来ているわ」
涼月「リシュリューさん!?その恰好は!?どういうことですか、提督!?」
提督「騒ぐな。返してやると言っただろう…………料理してからな」
涼月「そっ、そんな……」
提督「くっくっくっ……。これらの野菜の共通点は分かるか?」
涼月「…………」
提督「その表情だと分かっているようだな。そう、これらの野菜は全て、日本人の舌に合わせて調整されている」
提督「だから、日本料理にこそよく合う味にされている」
涼月「止めて下さい、お願いします!そんな……ひどい事……」
提督「指導だと言っただろう!さあリシュリュー始めろ!これらの野菜をフランス料理にしてしまえ!」
涼月「いやぁぁぁぁっ!」
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