3:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/26(日) 21:13:46.74 ID:V+OCAz3J0
天使「早くも仲良くなったようですね」
湯気が立ち昇る俺たちを見て、天使は微笑む。
柔らかな微笑だが、どこか寒々しい気がする。
なんとなく、目が笑っていないように見えた。
天使「怒ってませんよ? ええ、ちっとも」
それなら良かったと安心する馬鹿ではない。
天使「わたくしとも入って頂けますね?」
流石にのぼせそうだ。色々な意味で。
天使「不埒なことはいけませんよ?」
前以て釘を刺されつつも、とりあえず食事だ。
天使「お口に合うでしょうか?」
献立は肉じゃが。暖かくて、とても美味しい。
悪魔「ニンジンと豚肉をトレードしようぜ!」
どうやら悪魔はニンジンが嫌い。子供っぽい。
対価に見合わない取り引きを持ちかけられた。
でも可愛かったから交換してやろうとすると。
天使「甘やかしてはダメです!」
悪魔「なんだよ! 邪魔すんなっ!」
天使「何でも食べないと大きくなれませんよ」
悪魔「いーもん! このほうが需要あるし!」
たしかに一理あると思ってしまった。
どうかこのままチビっ子でいて欲しい。
そんな下心を見透かした、天使がため息。
天使「わたくしが大人の魅力を教えましょう」
それはなんとも、興味を惹かれる提案だった。
10Res/9.65 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20