16: ◆hvVUYTmsCIUZ[saga]
2018/09/03(月) 00:23:13.85 ID:eARP+2sV0
男の目から、雫が一つ、頬を伝った。
嗚咽を漏らしながら、とめどなく溢れる涙を手の甲で拭い続ける。
頭を下げて、子供のように泣きじゃくった。
偶然さらった女の子が、自分の存在を証明してくれた。
その事実が、男を救った。
自分が生きてきた道は、無駄ではなかった。
意味無くなかった。
モカ「そんなに泣かないでよ〜」
と、のんびりした口調でモカが慰めたが、
それでも涙は止まらなかった。
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