冷泉麻子「そど子卒業に際して」
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22: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:03:28.17 ID:Nn2yIfhz0

 ――しかし、しかしだ。

 恩を返すだのなんだのと直接そど子に言えば、あいつは「ようやく気付いたようね!」と調子に乗るだろう。

以下略 AAS



23: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:07:54.01 ID:Nn2yIfhz0

「しかし、問題は、何を用意するかということだな」

「冷泉殿、なにか言いました?」

以下略 AAS



24: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:14:29.58 ID:Nn2yIfhz0

「甘味が……甘味が足りない……」

 生徒会の仕事を手伝い早一時間。

以下略 AAS



25: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:15:46.31 ID:Nn2yIfhz0

 校舎を出て、学園艦の艦内を下り、船舶科の生徒とすれ違う。

 大洗のヨハネスブルグも初めは居心地が悪かったが、通い慣れた今となってはさほど気になるものでもない。
 ドラム缶を囲んでたむろする連中も、私を目に留めてもひらひらと手を振るだけだ。
以下略 AAS



26: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:17:13.90 ID:Nn2yIfhz0

 やがて目の前へメロンソーダが置かれ、すぐさまスプーンで天井に乗ったソフトクリームをすくった。

「ぉおお……」

以下略 AAS



27: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:18:53.57 ID:Nn2yIfhz0

「本当においしそうに食べるね」

「だっておいしいからな」

以下略 AAS



28: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:20:56.34 ID:Nn2yIfhz0

「なあに? 餞別ってえ、誰に渡すの」

 いやに嬉しそうな顔で、隣からラムが割り込んでくる。
 めんどくさい酔っ払いの登場だ。
以下略 AAS



29: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:24:32.57 ID:Nn2yIfhz0

「何を渡すんだ?」

「でっかい花束と写真立てえ。あたしは門出祝いなら大漁旗が良いって言ったんだけど、却下されちゃってさあ」

以下略 AAS



30: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:26:06.78 ID:Nn2yIfhz0

 私が言うと、カトラスは呆れた様子で息を吐く。

「……まぁ、さっきも言った通り、こういうのは人それぞれ。しっかり自分の頭で考えな」

以下略 AAS



31: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:27:33.68 ID:Nn2yIfhz0

 一緒に夕食を食べるため生徒会の面々(と西住さん)に合流すると、夜道を歩くなか、沙織がふいに言い放った。

「麻子、その顔、悩み事? 相談乗るよ?」

以下略 AAS



32: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:30:41.78 ID:Nn2yIfhz0

 こう四方を囲まれては逃げ場もない。

 カトラスには「自分で考えろ」と言われたばかりだが、だからといって別に隠すようなことでもない。
 むしろ相談に乗ってくれるなら上等だろうと私は話を切り出した。
以下略 AAS



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