冷泉麻子「そど子卒業に際して」
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33: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:31:56.07 ID:Nn2yIfhz0

「良いじゃないですか。恩があるなら返すべきです。素敵なことです」

「五十鈴殿の仰る通りですっ! なにも恥ずかしがることはありませんっ!」

 秋山さんの言葉に西住さんが頷く。

 彼女らの反応に私の顔はより一層熱くなった。
 恥ずかしさを押し殺すために言葉を返して誤魔化す。

「大層な恩があるわけでもない。ただ、腐れ縁だからな。何か餞別でもやった方が良いかと思っただけだ」

「え〜? 麻子、だったらそんなに悩まなくない?」

「うぅう……」

 追求する沙織に、思わず口からうなり声が漏れる。


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