冷泉麻子「そど子卒業に際して」
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37: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:39:01.59 ID:Nn2yIfhz0

「……ぉお」

 頭の中が、裏返ったような気がした。

 なんだ、そうか。それだけの話か。
 どうしてこれまで気付かなかったのか。

 そど子の心残りを取り除いてやる。
 それが私に出来る、最高の手向けなのだ。

「麻子? どうしたの?」

 いつの間にか、歩く足が止まっていた。

「……ありがとう、秋山さん。思いついた。もう大丈夫だ」

 私が言うと、秋山さんは「いえいえそんなっ」と照れ笑いを浮かべた。
 私が一日中考えていた問題を一瞬で解決してくれたのだ。謙遜することはない。


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