冷泉麻子「そど子卒業に際して」
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42: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:47:25.55 ID:Nn2yIfhz0

 木陰で眠る私の頬をつつくのは、おかっぱ頭の上級生だった。

 一体どうすれば冷泉さんに、学生らしい風紀に則った生活習慣を身につけさせることができるのかしら。

以下略 AAS



43: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:49:22.93 ID:Nn2yIfhz0

 ――――じり、りりりりりりりりりりりりりり。

「……ぅ……」

以下略 AAS



44: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:50:56.60 ID:Nn2yIfhz0

 そのままの勢いで立ち上がり、ふらつく体を支え風呂場へと向かう。

 ざあざあと熱いシャワーを全身に浴び、制服へ着替えると、覚醒しない頭をどうにか使って湯を沸かす。
 そして部屋中で鳴り響いていた目覚まし時計を一つ一つ止め、湯で茶を煎れた。
以下略 AAS



45: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:53:04.55 ID:Nn2yIfhz0

 髪型を整えて家を出ると、途中でコンビニに寄って朝食を購入する。

 熱いシャワーとカフェインの効果か、普段よりも幾分かすっきりした頭で、なんとか学校への道を歩く。

以下略 AAS



46: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:54:52.20 ID:Nn2yIfhz0

 時刻は、朝の七時。
 まだ登校している生徒も数少ない、そど子だって校門に立ち始めたくらいの時間帯だろうと思う。

 私がそんな時間に登校したのなんて、戦車道の朝練をしていた時くらいだ。
以下略 AAS



47: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:56:31.34 ID:Nn2yIfhz0

「そど子、卒業おめでとう」

「あ、ありがとう」

以下略 AAS



48: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:58:40.22 ID:Nn2yIfhz0

「……まだ、一回だけじゃない。ホントに大丈夫なの? 証明になんかなってない。信じられないわ」

「だったらどうする。明日も明後日もここに立ち続けるのか」

以下略 AAS



49: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 21:00:17.01 ID:Nn2yIfhz0

 そど子は「それは――」と少し言い淀んだ後で言葉を続けた。

「再会の約束ってこと?」

以下略 AAS



50: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 21:02:05.85 ID:Nn2yIfhz0

「まぁ良いわ。わかった。大洗女子学園風紀委員特別顧問であるこの私が、責任を持って、確認しにきてあげる」

「ああ、頼む」

以下略 AAS



51: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 21:03:53.65 ID:Nn2yIfhz0

 重い足取りを一歩一歩進め、教室への道程をゆく。

 しかし、十数歩歩いたところで、後ろから「冷泉さん」と声がかかった。

以下略 AAS



52: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 21:05:33.46 ID:Nn2yIfhz0

 卒業式は、滞りなく行われた。

 とはいえ、『滞りなく』なんて平凡な言葉で表せたのは、あくまで卒業式だけだ。
 生徒会主導の催しに関しては混沌ここに極まれりといった様相だった。
以下略 AAS



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