マリアン「でもほらドヴェルグ製だし」レディリー「なんかいける気がしてきた」
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18:名無しNIPPER[sage]
2018/11/17(土) 19:59:56.06 ID:KzgD48WIo

「――“終末の雨”」

 彼女が力ある言葉を口にした瞬間、空の様子が一変した。
 元の世界と同じように青く染まっていたはずのそれは、夕暮れにも見られることのない赤に。
 否、空の色が変わったのではない。そう見えるほどに膨大な量の炎の矢が、天穹につがえられたのだ。

 一瞬、世界が沈黙する。
 それは言葉無き者達の最期の命乞いだったか。
 だが悲痛な静寂を聞き届けるものはおらず、次の瞬間、世界は灼熱した。

「……やった」

 見渡す限りの燎原の中で、少女の見た目をした転生者が呟く。
 ごく一般的な転生者であれば、意図せずして発動させてしまった大魔法を恐れ、以降は封印を心掛けるものだ。
 そしてこの惨事を起こしたのが自分であることを、ひた隠しにするだろう。



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