バットマン「グランド……オーダー?」レオナルド「その3だね」
��↓ ��1- ��覧 ��板 ��20
550: ◆GmHi5G5d.E[saga]
2019/04/25(木) 02:21:56.86 ID:YcegZolL0



 クー・フーリン最大の武器はその「投擲術」である。槍を投げ、敵の心臓を貫き、然して殺す。百発百中の殺技であり、当然バットマンはこれを警戒した。ゆえに、牽制としてビリーに先手を打たせ、マシュの近接格闘戦に持ち込もうとした。


 だが、クー・フーリンはこれを無視した。他の全てを無視し、うずくまるように屈み込み、地面に両手をついた。それはまるで、エモノに飛び掛かる直前の肉食獣じみていた。

 自らの経験に無い敵の動きに、マシュは思わず立ち止まる。狙いを外した弾丸が壁に当たり、火花を散らす。一瞬の静寂。ブルースでさえ、敵の次の動きを予測しかねた。


 まず聞こえたのは、くぐもった、不快な音であった。バットマンは気付く。それは、肉と骨が軋む音である。マシュは見る。クー・フーリンの背中から真っ赤な棘が生え、骨格が歪み、筋肉が醜く膨れるその様を。


「……」


 その怪物は、巨躯を有していた。顎は頭ほど肥大化し、片目は顔に埋もれ、反対の目は大きく突出していた。突出した目の中には七つの瞳が現れ、全身は赤黒く染まり……


 彼の者は、蒸気じみた息を大きく吐きながら、その顔を上げた。あまりの殺気に、空気がビリビリと震えた。ラーマは思わず息を飲み、シータは震える手で弓を握り締めた。


 怪物が消えた。マシュは反射的に盾を持ち上げた。そして、殆ど不可視じみたスピードの一撃を受け止めた。



 火花が大きく散り、甲高い音が鳴る。マシュはたった一撃で弾き飛ばされ、吹き飛ばされて壁にめり込む。怪物は歪んだ笑みを浮かべる。


 皆の心に絶望が生じかけたその時、怪物へと進んでいく赤い存在があった。彼女は、一人の看護師は、重圧をものともせず、怒りにも似た執念と共に突き進んで行く。


 その姿に、皆が鼓舞された。ジェロニモが戦士を称える古い詩を叫び、ビリーが弾丸を込め直し、ラーマが剣を構え、シータはラーマと並び立ち、マシュは瓦礫をふるい落とし、戦闘が始まった。






<<前のレス[*]|次のレス[#]>>
841Res/551.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice