4:名無しNIPPER[sage]
2018/11/27(火) 20:56:02.70 ID:peAUAIzho
  
 奈緒「しかしほたると麗奈が仲良しなのはいいとして、馴れ初めというかそのへん謎じゃないか?」 
  
 晶葉「ああ、それなら単純だよ」 
  
 奈緒「あ、知ってるんだ」 
  
 晶葉「なんでも麗奈が目をつけたんだそうだ。それもほたるがうちに入ってきたその日に」 
  
 奈緒「表現のせいで不良が絡んだようにしか聞こえない」 
  
 晶葉「妙にビクビクしてたのが気に入らなかったらしくてね、捕まえて話を聞いたと言っていた」 
  
 奈緒「二人の性格考えると間違ってなさそうなのがなぁ」 
  
 晶葉「まあ自己防衛と気遣いというのもあったのだろうな、ほたるが最初の頃の調子で答えて」 
  
 奈緒「不幸だから近づかないほうがいい、ってやつか」 
  
 晶葉「うむ。それを聞いて麗奈はピンと来た」 
  
 奈緒「えっ、どこに?」 
  
 晶葉「不幸の部分だね。さすがにこの辺りの思考は麗奈ならではだと思うよ」 
  
 奈緒「晶葉、説明を頼む」 
  
 晶葉「要約すれば本物の悪党なら多少の不運くらい飼い慣らせないとダメ、ということらしい」 
  
 奈緒「あいつ意外とビジョンみたいなの持ってるのか?」 
  
 晶葉「麗奈もあれで器の大きいところがあるんだよ、奈緒さん」 
  
 奈緒「そういやちびっこ衆からの人望すごかったなアイツ」 
  
 晶葉「話を戻すと、とはいえ初めはほたるも距離を置こうとしていたと聞いている」 
  
 奈緒「相手に迷惑かけるの極端にいやがるもんな、ほたる」 
  
 晶葉「そこは我らのレイナサマ、というやつでね。事あるごとに独りになろうとするほたるをさんざん強引に連れ回したんだそうだ」 
  
 奈緒「うわ、ちょっとうれしそうなほたるの顔まで目に浮かぶ」 
  
 晶葉「それで根負けと言うと言葉が変だが、麗奈にはついていって大丈夫と思うようになったというのが馴れ初めらしい」 
  
 奈緒「アイツやっぱすげえいい奴だよな」 
  
  
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