キョン子「絶対、後悔させないから!」
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16:名無しNIPPER[sage saga]
2018/12/19(水) 23:42:32.48 ID:uEGK3sYu0
「おねーちゃんおかえり〜!」
「はい、ただいま」
「お客さん来てるよ〜!」
「お客さん?」

帰宅すると、妹から来客を告げられた。
玄関には女物のローファーが几帳面に揃えられていて、ピンときた。たぶん、あいつだろう。

「やぁ、キョン。久しぶり」
「久しぶり……佐々木」

自室には、中学の同級生が上がり込んでいた。

「ああ、今はキョン子、だっけ?」

何がおかしいのか、くつくつと喉を鳴らす。
その特徴的な笑い方に、懐かしさを覚えた。
しかし、気を緩めるのはまだ早いだろう。
まずは来訪の目的を明らかにしておこう。

「それで、突然どうしたの?」
「なに、たまたま近くを通ったものでね」

そんなわけあるか。近所でもあるまいし。

「嘘つかないで」
「じゃあ、キミに会いたくて来た」

キラキラした瞳でこちらを見つめて。
揶揄うように口の端を曲げる佐々木。
私は降参して、肩から力を抜いた。

「私も佐々木に会いたかったよ」
「おや? それは嬉しい限りだ」
「冗談に決まってるでしょ」
「冗談で済ませるのかい?」
「佐々木、もう勘弁して」
「いいや。僕はキミに説教をする義務がある」

どうやら佐々木は、私を説教しに来たらしい。


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