ダイヤ「クリスマスのサンタさま」千歌「……え?」
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10: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2018/12/28(金) 05:41:53.29 ID:61VgGgXt0


千歌「……そ、そういうことだから……何かいいプレゼントないかな……?」

曜『千歌ちゃん、聞いて』

千歌「……?」

曜『ちっちゃい頃、小学生のときだったかな』

千歌「う、うん?」


なんか昔話始まったんだけど。


曜『私たちお金なんかまともに持ってなくてさ、それでもプレゼント二人で交換しあおうって、クリスマスにプレゼント持ち寄ったこと……あったよね』

千歌「う、うん」

曜『あのとき、千歌ちゃんから貰った、綺麗な貝殻……今でも持ってるよ』

千歌「あ、私も持ってるよ! 曜ちゃんから貰った貝殻!」

曜『ホント? 嬉しいなぁ……。いざ出してみたら、お互い海で探した貝殻だったんだよね』

千歌「あはは、そういえばそんなことあったよね……懐かしいなぁ」

曜『それでね、あのとき思ったんだ……プレゼントってそういうものなのかなって』

千歌「そういう……」

曜『お金が掛かってるとか、手が掛かってるとか、そういうのも良いことなのかもしれないけど……一番大事なのは、今自分が相手に贈れる最高のものをいっぱい考えて、相手を想った心が……幸せな気持ちにしてくれるんじゃないかって』

千歌「曜ちゃん……」

曜『今でもあのとき千歌ちゃんから貰ったプレゼントは宝物なんだ……』

千歌「……うん、私もだよ」

曜『えへへ……嬉しい。千歌ちゃんと友達で良かった……』

千歌「曜ちゃん……うん、私も曜ちゃんと友達で良かった」

曜『だから、きっと……こういう気持ちをダイヤさんに贈れば、それがなんであれダイヤさんは喜んでくれるよ!』

千歌「……うん!」

曜『それじゃ、頑張ってね……!!』

千歌「うん、ありがと、曜ちゃんっ!!」


……ツーツー。


千歌「……って今そういう話じゃないじゃん!!? なんか良い話っぽくまとまったから流れで切っちゃったけど、なんの解決にもなってないよね!? え、朝起きて、わくわくしながら特大の靴下の中覗き込んで、貝殻あったら何かの間違いだと思うでしょ!? それがチカからの贈り物だってわかるんならまだしも、サンタさんからの贈り物だったらトラウマモノでしょ!? サンタに対する信用度未来永劫消えうせるでしょ!?」

『──渡辺曜です! 只今、曜ちゃんの電話は電源が切れているか、電波の届かないところに──』

千歌「電源切ってる!!? 完全にめんどくさいことに巻き込まれまいと上手いこと逃げられた!!!?」


さっきまでの友情賛歌はなんだったんだ……。


千歌「ぐっ……曜ちゃん覚えてろよぉ……!」



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