ダイヤ「クリスマスのサンタさま」千歌「……え?」
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18: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2018/12/28(金) 05:52:34.21 ID:61VgGgXt0
「──かさん……千歌さん!」
千歌「……ん……」
ダイヤ「千歌さんっ! プレゼント! サンタさまからプレゼントですわ!」
千歌「あ、あぁ……うん……」
やっと意識が混濁し掛けて来たところに揺り起こされる。
ぼんやりと自室の壁掛け時計に目をやると、3時40分を指していた。
4時どころじゃないし……ホントギリギリセーフだった。
ダイヤ「お願いしていた、スイーツ詰め合わせ……嬉しいですわ」
プレゼントを嬉しそうに抱きしめながら、ダイヤさんがニコニコと笑っている。
千歌「よかったね、ダイヤさん」
ダイヤ「はい! 千歌さんは何を貰ったのですか?」
千歌「……え?」
……あ、忘れてた。
千歌「あー……」
ダイヤさんの大きな靴下の隣にある、一回り、二回り小さな靴下は就寝前と変わらず、ぺしゃんこのままだった。
ダイヤ「え……もしかして、千歌さんの分は……ないのですか……?」
千歌「……まあ、チカあんまり良い子じゃないから……たまにこういうことあるんだよね」
ダイヤ「そんな……」
ダイヤさんは抱きしめていた、お菓子の詰め合わせと、チカの顔を何度か見比べてから、
ダイヤ「……サンタさまも少し見る目がないですわね……。千歌さんが悪い子なわけないのに……」
そう言って頬を膨らませた。
ダイヤ「来年はお手紙に、千歌さんの分も頂けるようにお願いしてみますね」
千歌「あはは、ありがと」
ダイヤ「今年は……わたくしのプレゼントを一緒に頂きましょうか」
千歌「いいの?」
ダイヤ「ええ、貴女と一緒に食べるのが、一番美味しいですから」
千歌「……」
ああもう……こういうところなんだよね……。
愛しくて、思わず抱きしめる。
ダイヤ「きゃ……千歌さん……」
千歌「もう……ダイヤさんのこと、好き……」
ダイヤ「ふふ、ありがとう……わたくしも好きよ」
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