だいたいなんでも解決してくれる杏ちゃん小品集
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27: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/01/03(木) 19:25:13.31 ID:p8Id/7Jt0
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 ヨーコさんたちを見送った私に、三人組の女性が話しかけてきた。
 三人はそれぞれ、ショーコ・ワカバ・ホタルと名乗った。オートマトンではない、だけど、人間ともなにかが違う。

「私たちは旧文明の忘れ形見。荒野で懸命に生きてきました」

 代表するように、ワカバと名乗った女性が言った。

「旧文明?」と訊き返す。

「ヤスハさんはオートマトン……機械なんですよね?」

「はい」

「……触れてもいいですか?」

 なぜか、他のふたりがびくりと身を震わせた。

「もちろん、構いませんが……」

 ワカバさんの手のひらが、ぺたりと私の頬に当てられる。
 ショーコさんとホタルさんが緊張したような面持ちで見守っていた。

「ああ、よかった」ワカバさんがほっと息をつく。 「もしもヤスハさんが人間だったら、いまので死んでいます」


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