63: ◆YySYGxxFkU[saga]
2019/02/02(土) 21:24:44.86 ID:eAg+4cOD0
  
 苗木「それって……僕が頼りがいあるってこと?」 
  
 霧切「自惚れもいいかげんになさい。組むに当たって他者に従うのは面倒、その点苗木君なら私に従ってやりやすいじゃない」 
  
 苗木「ず、随分な評価だね……」 
  
  
  
 霧切「それに優勝までは目指していないといっても、私の意図に反する希望を持つ者に協力するのも嫌だわ」 
  
 霧切「でも『世界平和』ならまだ叶ってもいいと思える。探偵として色んな事件に遭遇してきた私にとってね」 
  
  
  
 苗木「霧切さん……」 
  
 苗木「って、あ、希望は『世界平和』で行くんだ。僕が霧切さんの希望に合わせて変更する形でもいいと思ってたけど」 
  
 霧切「言ったでしょ、私に大それた希望は無いって」 
  
  
  
 霧切「それに本当に出来るかしら?」 
  
 苗木「え?」 
  
 霧切「適当に選んだそうだけど……あなたは本当に『世界平和』って希望を捨てることが出来るの?」 
  
 苗木「ええと……」 
  
  
  
 霧切「……まあ意味ない仮定ね。だって私が入力した希望も『世界平和』だから」 
  
  
  
 苗木(霧切さんは言うと電子生徒手帳を起動して僕に見せる。そこには……) 
  
 『希望:世界平和』 
  
 苗木(そのように記されていた) 
  
  
  
 苗木「霧切さんの希望も『世界平和』だったんだ」 
  
 霧切「先ほどあなたが『世界平和』という希望を選ぶと推理したのは言ったわよね。手間を省くためにも事前に合わせておいただけよ」 
  
 苗木「じゃあ……」 
  
 霧切「これでどちらが希望を変更するまでもなく組むことが出来るわね」 
  
  
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