3: ◆v3CkL9qXuM[sage]
2019/03/05(火) 01:10:52.76 ID:Hw2fQ1Ps0
 ディン「そ、そんな...父さん...」 
  
 ピクッ... 
  
 ディンが泣いていると微かにディンの母の指が動いた。しかしあり得るはずがない。何故なら脈も、息もしていない 
  
 ディン「!!!母さん!?母さん!!」 
  
 ディンは母を泣きながら揺さぶる。するとゆっくりと母の手がディンの肩に触れる 
  
 ディンの母「ガアアアアアッ!!」 
  
 ディン「母さん!?」 
  
 ガブッ!!!ブチッ!!! 
  
 ディンは母に肩をパックリと食い破られた。その力は人のものとは思えないほど強く、肉が見えるまで食い破られていた 
  
 ディンHP8/10 
  
 ディン「っ...!!!か、母さんっ!?」 
  
 ディンの母は再度噛み付こうと口を大きく開ける。もう一度噛みつかれるとマズイと感じ、ディンは母を強く蹴飛ばした 
  
 ズボォッ!! 
  
 ディン「え!?」 
  
 ディンの繰り出した蹴りは母の腹部を貫き、ぽっかりと穴が空いた 
  
 ドサッ... 
  
 母は糸が切れたように崩れ落ちる。しかし血は緑色で人の血とは思えなかった 
  
 ディン「こ、こんなの母さんじゃない!!母さんじゃない!!!」 
  
 ディンの頭は真っ白になる。この場所から逃げたい...そういった気持ちが一杯になり家から飛び出した 
  
  
 外は地獄だった。あちこちに村の住人が倒れていて、目の焦点が合っていない村人がユラユラと歩いている。 
 ディンの知り合いや隣人もその地獄の中で苦しんでいた 
  
 ディン「み、みんな!!」 
  
 ディンが知り合い達を見つけ、駆け寄ろうとするが5人の村人に知り合い達は囲まれてしまう 
  
 男「や、やめてくれぇ!!!」 
  
 ガブッ!!!グチャ!! 
  
 男「たすけ...」 
  
 ディン「う、うわああああああ!!」 
  
 ディンはどうする事も出来ずその場から逃げ出す 
  
 ディン(こんなの現実じゃない...きっと夢、夢なんだ!夢...) 
  
 しかし肩の痛みは激しくその考えを否定する 
  
 ディン(でも痛い...痛いんだ。夢じゃない...なんでこんな事に!) 
  
 その時、ディンは何者から囁かれる 
  
 ちからがほしいか?...こっちにこい...こないとしぬぞ... 
  
 ディン「ぇ....」 
  
 ディンは不思議に何も違和感を感じる事もなく、導く声に従って移動した 
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