一ノ瀬志希「失踪しちゃおうか」
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34: ◆WO7BVrJPw2[saga]
2019/03/10(日) 10:59:21.77 ID:aVFgvfGp0

P「今日は……いや、感謝を言うのも何か違うな。なんというか……助かったよ」

志希「助かった、ね。んー、助けた覚えはなかったけど」

P「俺が落ち込んでいたから、気分転換に連れ出したんだろ?」

志希「まぁ、そこは否定しないかな。気分転換じゃなくて、あたしの失踪についてきただけだよ」

P「……何があったのか、誰かから聞いたのか?」

志希「なんにも? 聞いたからってそれ言うと思う?」

P「そうだな」

志希「今日、お昼にキミに抱き着いた時にわかったよ。なんかあったんだなーって」

P「匂いでそんなのまで分かるのか」

志希「そんなんわかんないよ」

P「え、あ、そう……」

志希「汗かいてるとか、興奮しているとかならわかるけどね。落ち着いている、と落ち込んでいる、の差は分からないにゃー」

P「なら、どうして」

志希「あたし、キミに抱き着いたでしょ。あの時に筋肉がこわばった。受け止めるために入れた力じゃないよ。自分を守ろうとした。あたしを拒絶しかけたんだ」

P「……拒絶って」

志希「もちろん無意識だけどね。言葉に出していなかったけど、一人でいたい、放っておいてくれって言ってるみたいだったよ」

P「……」




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