5: ◆WO7BVrJPw2[saga]
2019/03/10(日) 10:40:36.36 ID:aVFgvfGp0
ちひろ「あの子は、Pさんがスカウトしてきたんでしたね」
P「ええ。……いい素材だと思っていたんですけど」
ちひろ「レッスンに耐えられなかったんですかね」
P「それだけ、ではないと思います。何となく嫌になった、なんてことだって十分あるでしょうけど……」
ちひろ「思えば、そんな器用そうな子じゃなかった気がしますね。でも、もっと不器用な子でも頑張っている子はいますから……」
P「もっと早くフォローするべきでした。軌道修正できたかもしれない」
ちひろ「言ってはなんですが、本人のやる気がないとどうしようもないこともありますよ」
P「それを引き出すのも俺の仕事です。とはいえ……ポンとデビューできてちやほやされて、なんて普通できません」
ちひろ「現実と理想のギャップに負けて、ってあたりですかね」
P「ええ」
ちひろ「でも、初期のレッスンくらいで折れるようでは、この先も乗り越えていくのは難しかったのではないですか?」
P「……」
ちひろ「彼女にも私達にも、むしろ傷が浅かったという考え方もあるかもしれませんよ」
P「……そう思う自分もいます。その方が気楽でしょうけど……」
P「最近順調だったんですよね。いいユニットの担当になれて、うまく仕事が回って……少しばかり、いい気になっていたかもしれません」
ちひろ「担当に恵まれたと思えるなら、それはとてもいいことですね」
P「そうですね……」
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