ほむら「エヴァンゲリオンVS魔法少女 最後の戦い」
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19:名無しNIPPER[saga]
2019/03/18(月) 01:57:17.59 ID:urkHNFqn0

「もう、いいのかい?」

「ええ。懐かしの、我が第二の故郷にさよならを告げましょう」

「そうだね」



「……ばいばい、私の大好きだった、見滝原」



小さく囁くと、見滝原の街を見下ろしていたほむらはゆっくりと後ろを振り返った。
街に背を向けて、長い黒の髪を手で払い、風に乗せて踊らせる。
ほむらは猫のような姿をした使い魔、キュゥべえを肩に乗せて、水面の上を歩き始めた。

近代化の煽りを受けて芸術的な意匠が施された発展都市。
見滝原。

無数の思い出と、脱出できずに取り残された人々を懐に抱えたまま、十五年間。

誰一人として立ち入らせることなく。

彼の街は、今はただ、海水の奥底で静かに眠るだけの日々を送り続けている。

それは、おそらくこれから先、何十年、何百年と変わることはないだろう。



見滝原市は、セカンドインパクトによって海没していた。



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