ほむら「エヴァンゲリオンVS魔法少女 最後の戦い」
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57: ◆wulQI63fj2[saga]
2019/03/18(月) 20:42:05.11 ID:urkHNFqn0

発せられた言葉に対し、ほむらはかすかに眉をひそめた。
感じる視線は三つ。これに違いはない。
だが街中で本当に自分を尾行する気配がそれだけかと言われれば、確かに断言することはできない。

第3新東京市には使徒と呼ばれる怪獣が現れる。
そしてエヴァンゲリオンというロボットがそれを倒すために街に出撃する。
ビルは倒壊し地面が砕けるような戦場に度々陥りなりながら、それでもこの街は人で溢れかえっていた。

第3新東京市は内から見るほど広くなく、人口密集地でもある。
並大抵の魔法少女では、その中にある特定の気配を見つけ出すことは至難の業と言ってもいい。

しかし、ほむらはセカンド・インパクト後の『地獄』を生き抜いている。
マギカ・レコードに所属する魔法少女の中でもその戦闘力はトップクラスだ。
そのほむらでさえ気付けない気配があるということは、はっきり言って異常なことであった。

もちろん、魔法を使えばそれらを感じ取る感覚を強化することは容易い。
しかし移動初日で魔法を使用しすぎるのも考えものだ。

『内訳は?』

《知りたい?》

蹴りを入れるために足をわずかに後ろに下げると、キュゥべえが慌てて答えた。

《内訳は私服姿の男女と老人の三人かな》

『……他の連中と同じ組織?』

《連携している素振りは見受けられないね。スーツや黒服は私服の三人の尾行に気が付いていないみたいだ》

『最低でも二つの組織にマークされているわけね』

《そうなるね》

『しかも純粋な――人間としての練度は私よりも上。さすがに厄介ね』

《さらにそのバックに潜んでいるのは高確率でNERV……この街の支配者だ。不審な行動を取ればすべてがご破産になりかねない》



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