白菊ほたる「運命の輪」 【ウルトラマンジード×シンデレラガールズ】
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36:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:49:47.97 ID:2rdIn1Hc0

 怪獣の足が上がり、私の頭上を覆います。
 私の体はその影に呑み込まれ、強い圧迫感を覚えます。

 これでいい、これでいい、これでいい――
 私がいなくなればいい、これで全部上手くいく――

 ――よくないよ。
 ――何もよくない、何も上手くいかない、私がいなくなったところでどうにもならないよ。

 何故かそんな声が聞こえます。
 どこからでしょうか。私の内から?

 でももう、何を思おうがこれで終わりです。
 怪獣の足が下ろされます。数秒後、私はぺしゃんこに押し潰されてしまうのです。

 プロデューサーさん、茄子さん、事務所のみんな、ありがとう。
 こんな私を応援してくれたファンのみんな、ありがとう。
 私をこれまで育ててくれたお母さん、お父さん、ありがとう――

 走馬灯が巡り、たくさんの人の顔が過ぎっては消えていきます。
 さようなら――、ダメだよ――、これでいい――、よくないよ――

 そんなざわめきを黙殺するように、私は瞼を下ろしました。
 頭上の存在感が徐々に近づき、圧迫感が強まり、そして――



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