速水奏「お父さんあっ」
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18:名無しNIPPER[saga]
2019/03/23(土) 20:26:23.37 ID:WXZGVs7k0

 D奏ちゃんの場合


今日も秋晴れの気持ち良い渋谷の街を抜けて、奏ちゃんは事務所へと辿り着きました。
呼び出したエレベーターを待つ間、もう油断しないよう、改めて気持ちに整理をつけます。


お父さん。


一昨日の午後は悪い夢以外の何物でもありませんでした。
何故だか普段無いくらいの大盛り上がりを見せた教室。
あの場は何とか切り抜けられましたが、問題はその後です。

小出さんや他のみんなも、不自然なくらいあの一言には触れてきませんでした。
今度の試合でスタメン入れそうとか。
ペルソナ次回作まだとか。
購買部には隠しメニューが存在するらしいとか。
そういういつもの、楽しい会話ばかりでした。


でも、みんな、覚えていない筈が無いのです。
みんな優しいから、奏ちゃんの傷跡に触れようとしないだけなのです。
奏ちゃんもそれは充分に承知している訳ですから、普段以上に普段っぽく振る舞いました。


そして寮に帰り、自室のドアを開け、周子ちゃんが仕事で空けているのを確認すると。
棚の上からクマさんのぬいぐるみを引っ掴んで抱えて、ぼふんとベッドにダイブしました。
この前の撮影で美穂ちゃんから貰った、結構モフモフのやつでした。


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