速水奏「お父さんあっ」
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9:名無しNIPPER[saga]
2019/03/23(土) 19:02:51.20 ID:WXZGVs7k0

自身の怠慢で奏ちゃんに恥をかかせるなど、永津くんにとって我慢ならない事でした。
かと言って、今この場で振り向いて真摯に謝罪をするとしましょう。
きっとみんなには見せたくない羞恥の表情を、間近で目にしてしまいます。


あ〜〜無理〜〜〜〜。え? 見たい以外有り得る? は〜〜見たい。無理サファリパーク。


永津くんの脳内に正直な感情が満ちました。
誰も責められないくらい正直な感情でした。

きっと一生の宝物になるでしょう。
眠る前に思い出すだけで人生が豊かになるような、それくらいの宝物に。
ただ、それを手に入れるには、様々なものを引き換えにしなければなりません。


永津くんの脳内で天使と悪魔が争いを始めました。
「見るべ」と主張する悪魔の足元に「目に焼き付けるべ」と言い張る天使がタックルを仕掛けました。
そのまま馬乗りになった天使が悪魔の顔面を何度も拳で殴打します。
無益な争いの末に、「めっちゃ見る」という結論が再確認されようとした瞬間。


すぅ、と、小さく息を吸う音が、前の方から聞こえました。



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