21:名無しNIPPER[saga]
2019/03/26(火) 23:29:55.18 ID:rpk+8QQG0
 千冬「……」 
  
 貴虎「……織斑?」 
  
 千冬「……つまり、お前は元々別の世界の人間で……その超存在によって、我々の記憶は今まで書き換えられていたと?」 
  
 貴虎「あぁ」 
  
 千冬「……貴虎」 ガシッ 
  
 貴虎「ん?」 
  
 千冬「お前、疲れているのか」 
  
 貴虎「……は?」 
  
 千冬「確かに、今日はいろいろあった。お前が戻ってきたこともそうだが、正体不明のISの襲撃も……」 
  
 千冬「そんな日に問いただした、私が間違っていたのかもしれんな」 
  
 貴虎「……織斑、私は一言も嘘などついていない」 
  
 千冬「何も言うな。疲れのあまり妄想が口をついて出るのは、別におかしなことじゃない」 
  
 貴虎「……」 
  
 千冬「部屋に戻って休め。この続きは、また後日……精神が良好なときに話そう」 
  
 貴虎「……わかった」 
  
 貴虎(全く信じていないな……確かに、我ながら突飛な話だとは思うが) 
  
 貴虎(しかし、これ以外には説明のしようもない……一体、どうすればいいと言うのだ……) 
  
 貴虎(……いや、それ以上に気になることがある) 
  
 貴虎(あのときを境に、葛葉紘汰から連絡はない。向こうで何かあったのか、それとも……こちらから、何らかの原因で遮断されたのか) 
  
 貴虎(そして、時を同じくして現れた謎のIS……間違いなく、無関係であるはずがない) 
  
 貴虎(どうやら、それらの謎を解き明かすまで、帰ることはできなさそうだな……) 
  
 貴虎(まぁ、構わない。初めにこの世界に来たときも、俺は最後まで諦めず、向こうの世界に帰ることができた) 
  
 貴虎(今回も同じことだ。こちらの世界の歪みを直し、必ず向こうの世界へ戻ってみせる!) 
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