160: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 05:57:42.85 ID:xnInN/pyO
 【梨子side】 
   
 夕方5時 
   
 私と千歌ちゃんは曜ちゃんからの指示を受け、彼女の家へお邪魔しています 
161: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 05:58:18.78 ID:xnInN/pyO
 梨子「曜ちゃんなりに、千歌ちゃん以外にも目を向けようとしていた……って言ったら失礼だよね?」 
   
 そう話していると──、 
   
 ピンポーン♪ 
162: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 05:59:01.16 ID:xnInN/pyO
 黒ずくめのうち1人がドアの前に立ち、何かを胸ポケットから取り出したみたいです 
   
 目を凝らして画面を覗くと、それはねじ曲がった針金でした 
   
 梨子「まずい、お寺の時と同じだわ!」 
163: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 05:59:40.66 ID:xnInN/pyO
 千歌「この声、確か副会長さん?」 
   
 梨子「ってことは、月ちゃんが送り込んできたのかも」 
   
 恐らく私がいくつか予想していた「犯行の動機」、その一つに従って 
164: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 06:00:20.77 ID:xnInN/pyO
 みのり『高海千歌さん、桜内梨子さんと別れて渡辺曜さんとお付き合いを始めてください』 
   
 淡々とした命令口調で、彼女はこう告げたのです 
   
 梨子「いや、何言ってるの?」 
165: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 06:01:01.73 ID:xnInN/pyO
 みのり『「想いよひとつになれ」「MIRACLE WAVE」、この2トップなんですよね。aqoursが公式イベントで披露した曲で人気なのって。わかりますか?』 
   
 梨子「私の代わりに曜ちゃんと千歌ちゃんがダブルでセンターしたのと」 
   
 千歌「結果発表で曜ちゃんがわたしへ抱きついたところまで映したん……だよね?」 
166: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 06:01:36.41 ID:xnInN/pyO
 みのり『みんな得してないんですよ。貴女達2人が付き合っていても』 
   
 千歌「『ファンのみんな』が望んでないから別れろっての?」 
   
 梨子「嫌よ……そんなの。千歌ちゃんと別れるなんて」 
167: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 06:02:15.50 ID:xnInN/pyO
 みのり『ファンが増えれば、その分地区予選なんかで有利になります。わかりますよね? ファン投票制度については』 
   
 取り巻きA『1階にはいませんでした』 
   
 みのり『なら2階ですね』 
168: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 06:02:57.76 ID:xnInN/pyO
 みのり「……って、いない!?」 
   
 梨子「逃げましょ!」 
   
 千歌「うんっ!」 
169: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 06:03:42.17 ID:xnInN/pyO
 取り巻きB「ちいっ!」 
   
 取り巻きC「かわしたのっ!?」 
   
 「忘却の書」は1冊しかないのに、なぜ何人も呪いが使えるのかはわかりません 
245Res/218.13 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
書[5]
板[3] 1-[1] l20